漆 紫穂子
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この本の著者は、品川女子学院 校長:漆 紫穂子さんです。
以前、テレビ番組「カンブリア宮殿」に出演されていて、
もっと詳しく教育論を知りたいと思っていました。
私が一番参考になったところは、
”理詰めで話す人と感覚で話す人”の段です。
以下、本文より抜粋。
人のコミュニケーションパターンは、「聴覚タイプ」「視覚タイプ」「体感覚タイプ」に分類できるともいわれているそうです。
抜粋 ここまで。
普段、まなっち(次女:小4)の話を聞くと、
主語や場所などが省略されていることが多く、
私は「主語は、誰なの?」と聞き返すことが度々あります。
上の分類によると、
私は「聴覚タイプ」、まなっちは「視覚タイプ」となります。
まなっちの話は、話がよく飛ぶので、
私以外の人には、伝わらないのでは、と感じていました。
実際、まなっちの友人に、まなっちの考えが正しく伝わっていないことが多く、
小さなトラブルになっています。
論理的で理路整然とした話し方をする「聴覚タイプ」は、
他のタイプの人から見ると、
理屈っぽく、窮屈に感じられるそうなのですが、
物事を正確に伝える技術は、必要なことだと思うので、
まなっちが小5になったら、
通信教育の作文講座(ベネッセ)を受講する予定です。
この本では、
中学受験する家庭の心構えや、
女子校のいい点、などのことも書いてありますが、
それ以外のことに多くのページを割いてあり、
女子を育てる人は、読んで置くと良い本だと思いました。
一つだけ、本書について反論があります。
女子校の利点として、女子しかいないので、
重いものを持つ時、生徒会長などの役も、
男子に頼るという発想がなく、
リーダーシップが育つ、とありました。
しかし、
あやっち(長女:高3:共学公立高)の通う高校は、
女子も、
生徒会長をしているし、
重いものを持つし、
学校祭実行委員会の責任者も、
室長(=学級委員)もします。(あやっちもやりました。)
共学でも、
女子のリーダーシップが育っています。
私が学生だった頃は、
学級委員といえば、男子が学級委員長で、
女子が副委員長と決まっていましたが、
今時の共学は、
女子だから、という発想は無いように感じます。